0003 マントラシャウト in/out

読者は、「言葉の力」を信じますか。

例えば、ここにA、B、C、三人の人間がいたとして、

A → 「俺は強い、俺は負けない。俺は勝つ」と一日500回毎日唱えている

B → とくに唱えているフレーズを持っていない。

C → 「俺は弱い、俺は勝てない、俺は負ける」と一日500回毎日唱えている

ABC、もしこの三人が、上記以外の条件は全て同じ、という状況で競い合ったら、誰が勝つでしょうか?

まあ、現実にはこんなことはありえないのですが、MKは、A→B→Cの順番で勝つ可能性が高くなると考えています。

最近、街を歩いていて思うのですが、歩きながら俯いている印象の人がたくさんいます。何故?って考えて良く見ると、つまりは「ながらスマホ」をしている人達が皆うつむいて見える。

そこで思ったのですが、例えば、電車の中で、

D → マイマントラを持っていて、つねにそれを唱えている

E → ただぼけっとしている

F → スマホで検索している

上記3人DEFの三人が、上記以外の条件は全て同じ、という状況で競い合ったら、誰が勝利するでしょうか?

まあ、現実にはこんなことはありえないのですが、MKは、D→F→Eの順番で勝利の可能性が高くなると思いっています。

例えば、「俺は強い 俺は負けない 俺は勝つ」などは、威勢のいいフレーズ。例え心の中でだけでも毎日そう唱え続けていると、自然に背筋が伸びて姿勢がよくなります。

最近、食事中でもスマホを眺めている人も多くみかけますし、電車の中でも多くの人がスマホを眺め、その分俯いているように見えます。

この人達って、自分にとって必要な、あるいは有益な情報を受信しているのでしょうか?

MKがここで考えるのは、情報の受信と情報の獲得、の違いです。どんなに有益な情報あるいは知識でも、ただ読み飛ばしているだけでは、獲得とは言えません。受信した情報を獲得するためには、何が必要でしょうか?

それをこれから考えてゆきたいと思います。

もう一つ着目するのは、コストです。

「俺は強い 俺は負けない 俺は勝つ」と唱えるには、約1秒あれば可能です。

その結果、例えば一日500回唱えるには、500秒=約8分 一日約8分、唱えるだけ。何もいりません。こんな簡単な事はない。かかるコストは、あえて言えば時間コストだけですが、他に何もすることがないような場合、それまでムダにしている時間を有効活用していると言えるでしょう。しかも失うものはありません。なにしろ自分に唱えるだけ。心の中で唱えれば、ちょっとした空き時間、例えば歩いていても、エレベーターに乗っていても、電車で順番を待っていても、スーパーやコンビニのレジで並んでいても、とにかく、いつでもできる。

自分にとって、価値のあるフレーズを心の中で何度でも繰り返す。

これを、MKは、「マントラシャウト(静 in)」と呼んでいます。

もう一つ、「マントラシャウト(騒 out)」ががあります。

これは、文字通り、本当に叫ぶ。思い切り、声を出して、物理的に大声でシャウトします。

え、毎日? そんなことが可能なの?

実は、都会にも、けっこうな数「叫べる場所」が存在します。

どこだと思いますか?

そう、エレベーターの中、とか、誰もいない会議室、とか、倉庫とか冷凍貯蔵庫とか非常階段(←全てではありません、念のため)とか、屋上とか営業車を一人運転しているとき、とか、フレーズをマントラシャウト(騒)する場所はけっこうな数があります。

地下鉄のプラットホームに列車が滑り込んでくる瞬間をとらえて、その車両に向かってマントラシャウト(騒)するのは、生物学的快感があります。

MKはやったことはありませんが、「一人カラオケ」で叫ぶのも可能でしょう。(この場合はカラオケ代金コストがかかりますが)

ただ、静でも騒でも、マントラシャウトするには、例えば、イデアフレーズやビジョン短歌が自分の中にマントラブロックされていなければ出来ません。

それが、第一歩です。

力強い言葉、強いフレーズはそれを持っているだけで、少なくとも持っていない人比べれば、大きな力になります。

フレーズを叫んでいることを誰かに知られる必要はありません。実は、心の中で大声で叫ぶ、ということは訓練次第でいくらでも可能です。

MKは、目の前の人に対してにっこり微笑みながら、心の中で罵詈雑言を放つことができます。練習したから。

例えば、G君、H君、I君の3人が、就活の面接会場で待たされているとします。廊下の椅子に腰かけて、横一列。

G君は座ってスマホを見ている。

H君はただ緊張してがちがち。

I君はマントラブロックしてあるフレーズをマントラシャウト(静)している。

どう見えると思いますか?

実際にイデアフレーズやビジョン短歌をマントラブロックしてから、試してみて下さい。

一目両全です。

I君一人が違って見える筈です。

「スマホを眺めている」動作は、まだまだかっこ悪い場合があります。

例えば、面接で待たされているときもそうですし、就活等で待合室にいる場合もあるでしょう。

その他、宴会やパーティーの司会役になり、で、準備が整うまで、檀上でただ立っていなくてはならない場合もあります。こんな時、スマホを見る訳にはいきません。

もっと言えば、貴男が、偉くなって、司会から紹介され、檀上にあがり、会場の全員から注目され、しばらくそこで静かに佇むしかない場合もこれからけっこうある(かもしれません)。

そんなときはどうするか。

マントラシャウト(静)をするのです。

マントラシャウトには、これ以外にも様々な方法があります。一つは、耳をふさぐ、例えば両方の耳の穴を小指でふさぎフレーズをシャウトする、これもマントラシャウトの1形態。とは言え、叫んでいる訳ではないので、「シャウト」という言葉にはやや違和感がありますが、MKとMSの間では、これもマントラシャウトのカテゴリーに入れています。これに類する方法で、お風呂に入って、頭を湯船にあずけ耳までお湯につかった状態や、プールで、同じように、頭を沈めて顔の表面だけ水面から浮かせている状態で、フレーズシャウトすると、「自分の地声がダイレクトに自分の脳に響いてくる感覚」があり、これはこれでちょっとした演出になる場合もあります。

ただ、この「自分の地声を直接自分で聞く」方法は、声の質が、なんというか、暗闇から語り掛けてくるような、ダースベーダーみたいな声質になるので、声質にあったフレーズを選択する必要があります。また、「僕は」や「俺は」で始めるより、「お前は」で始めたほうが感じが出ます。寝る前にベッドで耳をふさぎながら「お前は強い、お前は負けない、お前は勝つ」とつぶやき続けていれば、つぶやいていない人間に比べ、数日でかなりの効果が見込めます。

しかし、ここで大きな問題がある。それは、一体どんなフレーズをブロックしておけばよいか?という課題です。

例えば、「お前は弱い、お前は勝てない、お前は負ける」なんて何度も繰り返し自分にいきかせてしまったら、勝てる勝負も勝てなくなる。そう、ここで大切なのは、自分にとって有益・有効で、良質なフレーズをマントラブロックすることです。

そして、いざという時、何か自分にとっての試練になりうるイベントに直面した時、そこに立ち向かう力を得ることが出来ます。

どうやって?

言葉の力で。

自分にとって、有益有効なフレーズを一定数選択する。

そのフレーズをマントラブロックする。

その方法として、マントラシャウト(in静 / out 騒)を行う。

マイマントラとして選択し、で、どういうときにこのマントラをシャウトするのか、をあらかじめ決定しておき、なんどでもマントラシャウトを繰り返せば、ある日、とある状況に押し入った時、自然にそのマントラが口をついて出るようになります。

口癖 身体癖 心癖 

そのように対応する回路が出来るのです。

そのためには、自分にとって価値のある有益なフレーズを一定数、マントラブロックしておく必要があります。

遊学四季法におけるマントラブロックとは、

「生物科学的正しさ」と「社会科学的正しさ」の間に架け橋をかけ、その垣根を乗り越えようとする試みです。

どうやって? 

言葉の力によって。

マントラブロックしておけば、何か苦しいことに出会った場合、それに対処する方法をさぐることができるようになります。

このHPでは、ビジョン短歌B(抜粋)とMKのイデアフレーズ(抜粋)を紹介しています。

貴男なりのマイマントラを持ち、それをマントラシャウト(静/騒)する。

え、そんなにうまくの?

少なくとも、コストはただで、失うものはありません。

では、フレーズの選択は?

どんなフレーズをいくつ持てばよいのか?

順番に紹介してゆきましょう。

東京遊学四季研究会 by 三冨 圭

遊学四季法の一般公開 ビジョン短歌Bとイデアフレーズのメソッドを一般公開しています